2017年第1回道東森里海連環シンポジウム・プログラム
※本シンポジウムに要旨集はありません.
その代わりに,講演者の方々には丁寧な研究背景の説明をお願いしています.
また,本シンポジウムは全体的に分野横断的な内容になるため,生態学的に重要な知見を提供しうる研究者の方々による基調講演5題を含
む全11題と各日の総括から構成されます.
10月26日(木)
13:00~
井坂友一(北海道大学・FSC)
趣旨説明
13:15~
柴田英昭(北海道大学・FSC)
<基調講演1> 気候変動や土地利用変化に伴う流域生態系の物質循環プロセスの変化
14:00~
内海俊介(北海道大学・FSC)
<基調講演2> 進化から群集へ、群集から進化へ:階層間相互作用の意義
15:00~
佐藤拓哉(神戸大学・理)
<基調講演3> 寄生虫を介してつながる森と川、そして海の生態系
15:45~
石川麻乃(国立遺伝学研究所)
<基調講演4> DHA合成能が担うトゲウオの淡水進出とその遺伝基盤
16:45~
鍵谷進乃介(北海道大学・環境科学院)
<一般講演1> 樹木-共生細菌のG×G相互作用は異なる昆虫群集を形成するのか?
17:10~
長根美和子(北海道大学・環境科学院)
<一般講演2> 異なる土地利用下の土壌における亜酸化窒素の発生と硝酸溶脱の栄養塩溶脱に対する影響
17:35~
三浦一輝(北海道大学・環境科学院)
<一般講演3> 北海道東部河川における希少淡水二枚貝カワシンジュガイ類の機能と将来
19:00~
懇親会
10月27日(金)
10:15~
小林和也(京都大学・フィールド科学教育研究センター)
<基調講演5> 生態系を駆動するメカニズムとしての進化生態学 ~遺伝子から物質循環まで~
11:00~
富安信(北海道大学・環境科学院)
<一般講演4> 厚岸ニシンはいつ・どこで・どんな回遊,産卵をするのか 〜バイオロギング・バイオテレメトリーによる回遊追跡〜
11:25~
水本寛基(北海道大学・農学研究院)
<一般講演5> 絶滅危惧種イトウをモデルに環境DNAの応用可能性に迫る
12:00~
総合討論
以後,解散,エクスカーションへ
当日の様子
第1回道東森里海連環シンポジウムの様子をいくつか紹介いたします.
基調講演のひとつ,佐藤さんによる森と川のつながりの話(左).水本さんの話(右)含めクスッと笑えるみなさんの講演.
分野横断的な講演内容でしたが,同じ地域をフィールドとしている研究者があつまったこともあり,リアルタイムで分野単独では謎だった点が解決したり,解決のためのヒントが次々と出てくるライブ感や,生態系が広く大きくつながっていること(例えば大気・気象や海洋の広さの話題),異分野間共同研究のアイデアが挙がりました.
前夜から情報交換が(必要以上に?)盛り上がりました(左).
懇親会会場入り口で発見「歓迎!」(中).
厚岸湾と厚岸町の夜景を楽しめる懇親会会場での様子(右).地域名産のカキだけでなく,シーズンもののサンマとシシャモが人気でした.
標茶町にある京都大学北海道研究林事務所の入り口.内外共に良く管理されており快適空間(上段左).
研究林所長の舘野さんによるエクスカーション.ここでは生物から物質循環まで幅広い研究が展開中(上段中).
落葉した研究林の林冠(上段右).
研究林を調査地のひとつとしている佐藤さんの生物捕獲用のトラップ.ハリガネムシに寄生された昆虫が飛び込む(下段左).
エクスカーションでのひとコマ.保存状態が良いエゾシカの頭骨を佐藤さんが発見!(下段右).